インフルエンサーと何かを契約する前に、この10の質問に答えてもらいましょう。かかるのは電話1本かメール2通ほど。それでも、どんなメディアキットより多くのことがわかります。
これが完全版のスクリプトです。皆さんのアウトリーチ用ドキュメントにコピーして、すべてのクリエイターに一通り聞いてみてください。
- フォロワー層のスクリーンショットを送ってもらえますか?
- 直近10投稿の平均的な成果はどれくらいですか?
- なぜ、ほかでもなく私たちと組みたいのですか?
- 過去のPR投稿を1件、その数字と一緒に見せてもらえますか?
- 直近90日で、PR投稿は何本くらい出しましたか?
- 企画から公開まで、進め方を教えてもらえますか?
- 修正は何回まで含まれていて、納期はどれくらいですか?
- 料金には何が含まれ、どんな利用範囲の権利がつきますか?
- PR投稿へのネガティブなコメントには、どう対応していますか?
- このキャンペーンが皆さんにとって「成功」だったと言えるのは、どんなときですか?
要点だけ: クリエイターは、フォロワー数ではなく、実際のフォロワーデータ・直近の平均・進め方で見極めましょう。良いクリエイターなら、10問すべてに1日以内で具体的に答えてくれます。質問1・4・8であいまいだったり身構えたりするなら、それは離れるサインです。
フォロワー層と相性:質問1〜3
1.「フォロワー層のスクリーンショットを送ってもらえますか?」
メディアキットのPDFではなく、Instagram InsightsやTikTok Analyticsのスクリーンショットです。メディアキットは古くなりがちですし、ときには"盛られる"こともあります。
良い答え: スクリーンショットが1日以内に届き、年齢や地域の分布が皆さんの客層とだいたい重なっている。
要注意サイン:「うちの層は18〜45歳ならほぼ全員です」。フォロワーが"全員"のクリエイターなんて、いません。
2.「直近10投稿の平均的な成果はどれくらいですか?」
ハイライトではなく、平均です。バズった1投稿からわかるのは、その週のアルゴリズムのことだけ。皆さんのPR投稿がどうなるかは教えてくれません。
良い答え: こちらが押さなくても、現実的な幅で返ってくる(「だいたい1.5万〜2.5万再生、1本だけ8万いきました」)。
要注意サイン: 8か月前のバズ1発に、何度も話を引き戻してくる。
3.「なぜ、ほかでもなく私たちと組みたいのですか?」
本気の興味は、コンテンツににじみ出ます。もともと皆さんの製品を使っているクリエイターは、こちらが指示できないような切り口を書いてくれます。
良い答え: 皆さんの製品や、フォロワーのニーズについて、何か具体的なことを話してくれる。
要注意サイン: 同じカテゴリのどのブランドにも通じる、ありきたりな答え。それ、まったく同じメールで皆さんの競合にも売り込んでいます。
実績と飽和度:質問4〜6
4.「過去のPR投稿を1件、その数字と一緒に見せてもらえますか?」
リーチ、クリック、コード利用数、追っていた指標なら何でも。
良い答え: 実際の数字。できれば、思うように伸びなかったキャンペーンと、そのあと何を変えたかも含めて。
要注意サイン:「実績はすべて機密なんです」。1件のNDAならありえます。でも、どの案件も全部機密、というのはありえません。
5.「直近90日で、PR投稿は何本くらい出しましたか?」
3投稿に1本が広告なら、皆さんの広告は"壁紙"と同じ。競合が混ざっていないかもチェックしましょう。皆さんの2週間前にライバルのPRが入っていたら、両方とも見栄えが悪くなります。
良い答え: オーガニック投稿5〜6本につきPRが1本くらいで、直近90日に直接の競合はいない。
要注意サイン: グリッドがまるでテレビの通販番組、または誰をPRしたか思い出せない。
6.「企画から公開まで、進め方を教えてもらえますか?」
コンテンツが洗練されていても、進行がきちんとしているとは限りません。信頼できる進行は別のスキルで、この質問はそこをあぶり出します。
良い答え: はっきりした流れ(コンセプト → 初稿 → 皆さんのレビュー → 修正 → 投稿)に、おおよそのスケジュールが添えられている。
要注意サイン:「とりあえず商品を送ってくれれば、あとはこっちで考えます」。ギフティングなら十分ですが、有償の依頼では賭けになります。
お金・権利・計測:質問7〜10
7.「修正は何回まで含まれていて、納期はどれくらいですか?」
3回目の修正でもめてから決めるのではなく、初稿の前に合意しておきましょう。
良い答え: 修正1〜2回込みで、「1回につき48時間」のように期限がはっきりしている。
要注意サイン:「基本、修正はやらない主義で」。クリエイティブへの自信は素晴らしいです。でも、有償の依頼で柔軟性ゼロは困ります。
8.「料金には何が含まれ、どんな利用範囲の権利がつきますか?」
利用範囲の権利は、予算がひっそり溶ける場所です。相手のプロフィールへの投稿は1つの価格。そのコンテンツを皆さんの広告や自社サイトで使うとなると、値段は上がります。しかも、それを公開後に知るのは高くつきます。広告での活用を考えているなら、交渉の前にインフルエンサー・ホワイトリスティングの仕組みを読んでおきましょう。
良い答え: オーガニック投稿、期間別の利用権、広告利用を分けて示した料金表。
要注意サイン: 会話の途中で料金が大きく揺れる、または広告利用について聞くと肩をすくめてかわされる。
9.「PR投稿へのネガティブなコメントには、どう対応していますか?」
そのモデレーションの姿勢が、投稿が生きているあいだずっと、皆さんの評判になります。
良い答え: 本気の質問には返信し、スパムは非表示にし、深刻なものは皆さんに知らせてくれる。
要注意サイン:「ネガティブなのは全部消しちゃいます」。きれいに消されたコメント欄は、後ろめたさの証拠に見えます。しかも、視聴者はちゃんと気づきます。
10.「このキャンペーンが皆さんにとって『成功』だったと言えるのは、どんなときですか?」
皆さんがコンバージョンを見ているのに、相手が"いいね"を見ているなら、このキャンペーンの終わりに誰かががっかりします。
良い答え: まず皆さんが何を達成したいのかを尋ね、そのうえで自分のコンテンツがそこにどうつながるかを話してくれる。
要注意サイン: 成功の中身が、自分のリーチと、ポートフォリオ用のコンテンツだけ。
要注意サイン早見表
| こう聞こえたら | たいていの意味 |
|---|---|
| 「うちの層はみんなです」 | アナリティクスを一度も開いていない |
| 実績がバズった1投稿だけ | 直近の平均は弱い |
| 「実績は全部機密です」 | 見せられる成果がない |
| 会話の途中で料金が変わる | 料金表がなく、予算を探っている |
| 「修正はやりません」 | もめるたびに膠着状態になる |
| 「ネガティブなコメントは消します」 | コメント欄がきれいに消された状態になる |
要注意サインが1つなら、追加の質問で確かめる価値があります。2つなら、どれだけコンテンツが良くても、探し続けましょう。
見極める相手が事務所なら?この3つを聞く
クリエイター選びを事務所に任せるなら、質問はその進め方に向けます。
- 「審査プロセスを、文書化されたもので見せてください。」 ほしいのは、フォロワーデータのチェック、偽フォロワーの検出、過去のPR成果です。「うちは1万人のクリエイターネットワークがあります」ではありません。
- 「うまくいかなかったマッチング事例を、理由と一緒に教えてください。」 失敗談が1つも出てこない事務所は、成果を測っていない事務所です。
- 「契約終了後、クリエイターとの関係とデータは誰のものになりますか?」 答えが「うちです」なら、皆さんは自分のキャンペーンで得た学びを"レンタル"しているだけです。
「イエス」のあとに:初稿の前に、運用の仕組みを整える
クリエイターのキャンペーンがつまずくのは、たいていコンテンツではありません。つまずくのは運用です。初稿がメールのやりとりに埋もれ、承認がDMで行方不明になり、成果は3週間遅れでスクショ貼り付け。初稿が届く前に、次の3つを整えておきましょう。
- カレンダーは1つに。 すべての納品日を共有のコンテンツカレンダーに置けば、「初稿の締め切りっていつ?」を二度と聞かれずに済みます。
- レビューの流れも1つに。 メールの往復ではなく、きちんとした承認ワークフローに初稿を通しましょう。Mydropなら、関係者はアカウントを作らずに投稿をレビューして承認できます。レビュアーが自社ツールの外にいるクライアントのときこそ、これが効いてきます。
- レポートも1つに。 どの数字を二人で見るのかを先に決めて、そのうえで1か所からまとめて引き出しましょう。Mydropのレポートは各プラットフォームのネイティブ指標をカバーするので、キャンペーン後の振り返りは"雰囲気"ではなくデータになります。
次のクリエイターとの打ち合わせでは、上の10の質問スクリプトを使い、その答えを要注意サインと照らし合わせて採点してみてください。キャンペーンが始まる前に運用まわりを片づけておきたいなら、Mydropを無料で始めて、カレンダーと承認フローを午後のうちにセットアップしてしまいましょう。































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