チャネル横断のSNS ROIを監査するコツは、すべてのプラットフォームを同じ5列で採点し、合計値ではなく工数あたりで比べることです。5列は、費やした時間、ベンチマークと比べたエンゲージメント、リンククリック、成果、そして判断。監査は全体でおよそ90分です。最後には「改善するプラットフォーム」と「やめるプラットフォーム」をそれぞれ1つに絞り込みましょう。
TLDR: プラットフォームごとに1行、5列の表を作りましょう。列は工数、ベンチマーク比のエンゲージメント、クリック、成果、判断です。エンゲージメントは高いのに成果がゼロなら「改善」。工数が少なく成果が安定しているなら「継続」です。
列1と列2:工数と、実際のベンチマークと比べたエンゲージメント
工数は月あたりの時間で、制作・投稿・返信のすべてを含みます。カレンダーから見積もってみてください。もし分からないなら、それが問題その1です。
エンゲージメントは、ベンチマークと比べて初めて意味を持ちます。プラットフォームごとに傾向が違うからです。Mydropの2026年9月のデータでは、投稿あたりのエンゲージメント率の中央値はInstagramが3.08%、TikTokが2.98%、Facebookが1.11%でした。Pinterest(5.26%)とYouTube(3.85%)は参考値なので、目安として読んでください。
使うのは生の数値ではなく比率です。皆さんの中央値をベンチマークで割ってみましょう。1.0なら標準的。0.5なら通常の半分しか反応を得られていないということです。1.1%という率は、Instagramでは低めでも、Facebookでは問題ありません。
列3と列4:クリックと成果
エンゲージメントは反応にすぎません。ビジネスの成果は、次の2列から生まれます。
- リンククリック: すべてのリンクにUTMタグを付けましょう。そうすればアナリティクスでプラットフォームを切り分けられます。タグがないと、SNSからの流入は「ダイレクト」として表示されがちです。
- 成果: そのクリックから生まれたリード、登録、売上を、アナリティクスやCRMから取得します。
次に、工数10時間あたりの成果を計算しましょう。5時間で4件のリードを生むプラットフォームは、40時間で6件のプラットフォームより優秀です。合計では少なくても、効率は上だからです。
サンプル数値入りの4プラットフォーム・スコアカード
形はこんなイメージです。数値は仮のものなので、皆さんの数字に置き換えてください。
| プラットフォーム | 月あたりの時間 | ベンチマーク比エンゲージメント | クリック | 成果 | 10時間あたりの成果 | 判断 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 20 | 1.2倍 | 310 | 8 | 4.0 | 継続 | |
| TikTok | 25 | 0.6倍 | 90 | 1 | 0.4 | 改善 |
| 6 | 0.9倍 | 120 | 5 | 8.3 | 継続、時間を追加 | |
| 10 | 0.4倍 | 20 | 0 | 0 | 撤退または統合 |
各行は、判定だけでなくストーリーとして読みましょう。この例では、LinkedInが最も少ない工数で最も高い時間あたりのリターンを出しているので、もっと時間を割く価値があります。TikTokは工数が重いのに成果が弱いので、コンテンツかターゲットのどちらかがずれていないかを疑いましょう。
列5:継続・改善・撤退の判断
シンプルなルールを使い、数値を見る前に書き出しておきましょう。
- 継続: ベンチマーク以上で、時間あたりの成果が自分の中央値を上回っている。その時間は守りましょう。
- 改善: エンゲージメントは悪くないのに、クリックや成果が弱い。CTA、ランディングページ、テーマを変えて、30日後に再採点します。
- 撤退または統合: ベンチマークの0.5倍未満で、90日間きちんと取り組んでも成果ゼロ。毎日の投稿をやめて、優れたコンテンツは別の場所で活用しましょう。
見えない成果には注意が必要です。DMで共有されたリンクのようなダークソーシャルは、実際の成果を隠しがちです。静かなプラットフォームを切る前に、新規のお客様に「どこで見つけたか」を聞いてみましょう。
9つのダッシュボードを開かずにデータを集める
数値を集めるのが一番の手間です。Mydropなら、パフォーマンスビューで接続中のすべてのアカウントをそれぞれの中央値と1つの表で比較できます。さらにソーシャルメディアレポートで結果をPDFに書き出し、監査資料に添付できます。YouTubeの視聴時間やPinterestの保存数など、プラットフォーム固有の指標も、行ごとにもっと詳しく見たいときにアカウント単位で確認できます。
今週スコアカードを作って、時間のブロックを1つ動かす
直近90日分の表を埋めましょう。改善するプラットフォームを1つ、減らすプラットフォームを1つ選び、浮いた時間を一番成果の出ているプラットフォームに回します。30日後の再採点日をカレンダーに入れておきましょう。
まずは手早く試したいなら、10分でできるエンゲージメント→ROI監査をどうぞ。あるいはMydropで全プラットフォームを並べて見ることもできます。





















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