ブランド間でSNS指標を比較するには、各投稿の数値を、同じアカウント・同じプラットフォーム・同じフォーマットの直近90〜180日の中央値で割ります。 こうして出たインデックスでは、1.00がそのブランドの「ふつうの投稿」を意味します。これなら小さなブランドも巨大なブランドも、片方がいつも勝って見えることなく、同じ表に並べられます。
TLDR: 生のエンゲージメント率は、大きなアカウントに不利で、小さなアカウントを過大評価します。各投稿をそのアカウント自身の中央値でインデックス化し、プラットフォームとフォーマットは分けたまま、ブランドごとに1.00を超えた投稿の割合をレポートしましょう。Mydropは管理する55,000件以上の投稿で、この方法を使っています。
生の数値が嘘をつく理由
エンゲージメント率は、質だけでなくフォロワー数や投稿のリズムでも動きます。Mydropの2026年9月のデータでは、週1回未満しか投稿しないアカウントのエンゲージメント率の中央値は7.03%、週1〜3回は3.08%、週7回以上は0.68%でした。これは因果ではなく相関ですが、つまり投稿の少ない小さなブランドが、忙しい大きなブランドに生の率で毎月勝ってしまうということです。
プラットフォームごとの違いもあります。投稿の中央値はInstagramで約3.1%、Facebookで約1.1%なので、これを平均すると、どちらも表さない数値になってしまいます。
インデックスの5つのルール
- 同じプラットフォームだけで比較する。 Instagramの投稿をFacebookの中央値で割ってはいけません。
- 同じフォーマットで比較する。 私たちのデータでは、カルーセルが1.10、テキスト投稿が1.04、写真が1.00、動画が0.99でした。フォーマットによって中央値が動くのです。
- 平均値ではなく中央値を使う。 バズった投稿が1件あるだけで、平均値は何ヶ月も引き上げられます。
- 90〜180日のローリング期間で見る。 ブランドの変化を追えるほど短く、悪い1週間をならせるほど長く。
- ベースラインには最低20件の投稿を。 それ未満なら、そのインデックスは信頼度が低いと明記しましょう。
2つのブランド、1つのスコアボード
効果を確かめるために、架空の2つのブランドで見てみましょう。ブランドAはフォロワー20万人で、エンゲージメント率の中央値は0.9%。ブランドBはフォロワー3,000人で、中央値は6.0%。今月、Aの最高投稿は1.3%、Bの最高投稿は7.2%でした。
| 中央値の率 | 最高投稿 | 生の順位 | インデックス | |
|---|---|---|---|---|
| ブランドA | 0.9% | 1.3% | 2位 | 1.44 |
| ブランドB | 6.0% | 7.2% | 1位 | 1.20 |
生の数値ならBの圧勝です。しかしインデックスでは、Aの最高投稿は自社の平常値を44%上回り、Bは20%上回りました。インデックスが答えてくれるのは、皆さんが本当に知りたい問いです。つまり、どちらのチームが成長しているのか、ということです。
ブランド横断レポートに入れるもの
ブランドごとに3つの列だけに絞りましょう。
- 直近30日の中央値インデックス(1.00付近を推移し、良い月のあとは1.00を超えるはずです)。
- 1.00を超えた投稿の割合。 半分ならふつう。65%なら、チームが何かをつかんだ証拠です。
- 公開した投稿数と計画数。 2回しか投稿していないのに、見栄えだけ良く見えることがあります。
生の率は、フォロワー数が意味を持つ各ブランド自身のレポートに残しておきましょう。ブランド横断ビューは、今月誰が助けを必要としているかを見るためのもので、誰が大きいかを見るためのものではありません。
まずはシートで作って、15ブランドを超えたら自動化
アカウントごとに1タブを用意すれば、スプレッドシートでも作れます。実際、多くのチームがそうしています。ただ、15〜20ブランドに達すると破綻します。ベースラインを毎月更新する必要があるからです。Mydropのマルチプロフィール・ベンチマークとパフォーマンスビューなら、各投稿をそのアカウント自身の中央値と自動で比較します。ホワイトレーベルレポートを使えば、その結果をクライアント向けのPDFにまとめられます。
ローンチ・炎上・新規アカウントは例外として扱う
ベースラインは、平常時の期間を前提にしています。製品ローンチ、バズった投稿、投稿を止めた月があるなら、その週をマークして中央値から除外しましょう。そうしないと、インデックスはその後3ヶ月間おかしな値に見えてしまいます。投稿が20件未満の新しいアカウントは、生の数値に「ベースライン構築中」とラベルを付けてレポートし、他のブランドと順位を比べないでください。
インデックスを人と人の比較に使うのはやめましょう。ローンチの月、炎上、祝日といったブランドの事情が中央値を動かします。メモ欄を足して、数値とその背景ストーリーをセットで読むようにしてください。
次のステップ: 一番活発な3ブランドを選び、90日分の投稿をシートに取り込み、各ブランドの中央値を計算して、先月の投稿をインデックス化してみましょう。10分もあれば、今の順位が本当だったのかどうかがわかります。





















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