ソーシャルコンテンツの予測に、40もの入力項目を持つモデルは必要ありません。過去の投稿をフォーマットとテーマでグループ分けし、各グループの成果の中央値を出して、作成予定の数にかけ合わせます。 あとは各グループの制作コストをその成果で割って、コストが最も安い成果から優先的に予算をつけるだけです。
TLDR: 過去の投稿にフォーマットとテーマのタグをつけ、グループごとに成果の中央値を出し、各グループに制作コストを設定します。そして「期待成果あたりのコスト」でグループを並べましょう。上位グループにはしっかり予算を、下位グループには上限を設定し、四半期ごとに数字を更新します。
まずは90日分の投稿を表にしよう
直近90日分をエクスポートして、2つの列を追加します。フォーマットとテーマです。成果の指標は、目標に合うものを1つだけ選びましょう。エンゲージメント率、保存数、リンククリックなどです。指標を混ぜるとランキングの意味がなくなるので、必ず1つに絞ります。
以下がその構造です。数字はあくまで例です。
| グループ | 投稿数 | 成果の中央値 | 投稿あたりのコスト | 期待成果あたりのコスト |
|---|---|---|---|---|
| カルーセル・教育 | 22 | 4.1% | $90 | 最も低い |
| ショート動画・舞台裏 | 18 | 3.0% | $150 | 中間 |
| 写真・オファー | 30 | 2.5% | $40 | 中間 |
| スタジオ動画・ブランドストーリー | 8 | 2.2% | $600 | 最も高い |
この数字はあくまで例です。皆さんの数字は違うはずで、それこそがポイントです。
1つの数字ではなく、中央値とレンジを使おう
1本のバズ投稿が平均値を大きく歪めます。だから平均ではなく中央値を使い、さらに成果の中央半分の範囲も記録しましょう。Mydropのデータでは、Instagram投稿の中央半分はエンゲージメント率1.1%〜6.7%に収まり、中央値は3.1%でした。このばらつきは正常なので、予測は「約束」ではなく、最も起こりやすい値を中心としたレンジで示します。
グループの投稿が20件未満なら、そのことを明記し、予測に「信頼度低」とラベルをつけましょう。信頼度が低いのは、そのグループを無視する理由ではなく、小さな予算でテストする理由です。
過去データでは見えない要素を調整しよう
過去の成果は、未来が過去と同じだと仮定しています。そこで3つの調整を、わかりやすい言葉で加えましょう。
- 季節性。 あるテーマが特定の四半期にしか効かないなら、その四半期だけの予測にします。
- 疲労(マンネリ)。 30回連続で投稿したフォーマットは、だんだん反応が下がります。予測から一定の割合を差し引きましょう。
- 投稿時間。 Mydropのデータでは、深夜0時から6時の投稿は中央値を17%下回りました。その時間帯に予定している投稿には、成果の予測を出さないようにします。
調整は数字のすぐ横に書き添えましょう。そうすれば次の担当者も、なぜ予測が動いたのか一目でわかります。
期待成果あたりのコストでランキングしよう
各グループの制作コストを、その成果の中央値で割ります。中央値2.5%の安い写真が、中央値2.2%の$600動画を大きく上回ることもあります。このランキングを見れば、どこに予算を増やしても意味がないかがわかります。
そして3つのバケツに振り分けましょう。
- フル配分: 期待成果あたりのコストが上位3分の1のグループ。
- 実績分だけ配分: 中間のグループ。現在の投稿数を維持します。
- 上限設定または終了: 下位3分の1のグループ。ただし営業用動画など、ソーシャル以外の役割を持つ投稿は除きます。
この判断の「整理」側面については、制作負債を減らす方法をご覧ください。
小さなテスト予算を確保しよう
制作費の10〜15%は、過去データではランキングできないものに回しましょう。新しいフォーマットやテーマなどです。このバケツがないと、予測は過去を追認するだけになってしまいます。各テストは8〜10投稿を目安に行い、終わったら表に追加します。
すべての投稿にタグをつけて、予測を生かし続けよう
予測の精度は、タグの精度で決まります。フォーマットとテーマを必須項目にしたタグ設計があれば、表は常に最新の状態を保てます。Mydropのパフォーマンス分析なら投稿ごと・プラットフォームごとの成果がわかるので、エクスポートは数分で完了します。さらにカレンダーを見れば、各グループで何がすでに予定されているかもひと目でわかります。
予測は3つのシナリオで示そう
予算の決裁者は、不確実性を認める予測のほうを信頼します。予算を配分する各グループについて、過去の成果の中央半分から「低い・ふつう・高い」の3ケースを書き出しましょう。そしてそれぞれのケースが何を意味するのかを、わかりやすい言葉で示します。保存やクリック、リードがどれだけ増えるのか、そのグループにいくらかかるのか。低いケースでも、そのお金を別の最善の使い道に回したコストを上回るなら、選択は簡単です。高いケースでしか支出を正当化できないなら、そのグループはテスト用のバケツに移しましょう。この整理のしかたで、意見のぶつかり合いが、誰もが納得できる数字での短い確認に変わります。
次の予算会議の前に、表を完成させよう
90日分をエクスポートし、2つの列を追加し、グループごとの中央値を計算して、コストを成果で割ります。ランキングをまとめたスライドを1枚と、お願いを1つだけ持っていきましょう。下位3分の1から上位3分の1へ、1四半期分の予算を移す。それだけです。





















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