ブランドボイスを翻訳の壁の向こうまで届けられるかどうかは、マーケットごとの短いボイスガイドと、ネイティブスピーカーが書くかレビューするかどうかにかかっています。英語のガイドをそのまま逐語訳すると、言葉は残ってもボイスは失われます。 ユーモア、フォーマル度、句読点ひとつをとっても、言語によって重みが違います。だからこそ、マーケットごとに1枚のガイドを用意し、公開前のレビュー工程を挟みましょう。
TLDR: 核となるブランドの考え方をひとつ持ち、言語ごとに1枚のボイスガイドを書きましょう。フォーマル度、ユーモア、絵文字、翻訳しない用語、そして3つの投稿例を盛り込みます。AIで各言語の下書きを作り、公開前にネイティブのレビュアーが承認します。
ボイスを「共通化できるもの」と「できないもの」に分ける
まずは英語のガイドラインを、2つのリストに振り分けます。
| 言語をまたいで共通化できるもの | マーケットごとに書き直すもの |
|---|---|
| ブランドの価値観と核となる約束 | フォーマル度と言葉づかい(敬称・呼び方) |
| 絶対に言わないこと・約束しないこと | ユーモア、慣用句、文化的な引用 |
| ビジュアルのアイデンティティ | 絵文字と句読点の使い方のクセ |
| 製品名と主要な用語 | 文の長さとリズム |
核となる約束は、どこでも同じに読めるべきです。でも、その伝え方は同じである必要はありません。
マーケットごとの1枚ガイド
言語ごとに、次の7行を書きましょう。
- フォーマル度: たとえば、フォーマルな「あなた」かカジュアルな「きみ」か。ドイツ語、フランス語、日本語、韓国語などは、この選択を避けられません。
- ユーモア: あり、控えめ、避ける、のどれか。
- 絵文字と句読点: どれくらい使うか、どの絵文字か。
- 翻訳しないもの: 製品名、スローガン、ハッシュタグ。
- 必ず翻訳するもの: 行動を促すメッセージ(CTA)。
- NGワード: 現地で違和感がある言葉や、別の意味を持つ言葉。
- 3つの投稿例: そのマーケットで「しっくりくる」実際の投稿。
いちばん大事なのは投稿例です。AIツールとレビュアーに、「正解」がどんな響きなのかを教えてくれます。
AIで下書きする。ただし現地の言語で
英語のキャプションを翻訳するAIツールは、英語の投稿を別の言語に置き換えただけのものを返します。もっと良い方法は、現地のガイドと現地のブリーフを渡して、その言語で直接書いてもらうことです。そして2つのバージョンを比べてみましょう。翻訳版が直接書いた版の隣で硬く聞こえるなら、直接書いたほうを採用します。
ブランドや地域をまたいだコンテンツ活用のガイドでワークフローを、キャプションのローカライズでテストする価値のあるポイントを紹介しています。
承認フローにネイティブのレビュアーを入れる
英語圏のチームの誰も、ベトナム語やポルトガル語のキャプションを正しく判断できません。言語ごとにネイティブのレビュアーを1人指名し、公開前にすべての投稿をチェックしてもらいましょう。
Mydropなら、ワークスペースとブランドでマーケットごとに専用のスペースを持てます。現地のレビュアーを限定ロールで招待し、投稿は承認を通してから公開するので、レビューされないまま世に出ることはありません。カレンダーなら、すべてのマーケットをひと目で確認できます。
用語は一度きっちり決める
文法よりも、用語のほうが恥ずかしい思いをさせます。言語ごとに共通の用語集をひとつ用意しましょう。製品名、機能名、そしてそのマーケットで辞書とは違う使われ方をするフレーズをまとめておきます。AIツールやフリーランサーが同じ機能に別の言葉を選んだときも、用語集があれば議論なしで決着します。レビュアーも、具体的に照らし合わせる基準を持てます。
毎月、ボイスのズレをチェックする
月に一度、言語ごとに5つの投稿を選び、レビュアーにひとつだけ質問しましょう。「これは今も私たちらしく、そして現地らしく聞こえますか?」と。指摘があれば、その内容をガイドに反映します。第二言語でのボイスのズレは気づきにくいもの。だからこそ、完璧な最初のガイドより、定期的なチェックのほうが大切です。
文字数ルールにはひとつ注意を。Mydropのデータでは、ごく短いキャプションはパフォーマンスが下がっています。ただ、この結果を言語別に分けた分析はまだしていませんし、80文字の意味は中国語とドイツ語では違います。数字をそのまま真似するのではなく、マーケットごとにキャプションの長さをテストしましょう。
今日、最初のマーケットガイドを書いてみましょう
いちばん大きな非英語マーケットをひとつ選んで、ネイティブスピーカーと一緒に30分ほどで7行を埋めてみましょう。そこから3つの投稿を公開して、中央値と比べてみてください。複数のブランドやマーケットを運営しているなら、Mydropを無料で始めて、マーケットごとのボイス、担当者、承認を分けて管理しましょう。ボイス用のプロンプトについては、再利用できるブランドボイスプロンプトのテンプレートをご覧ください。




















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