クライアントのブランドドメインが止まってしまう理由で、最も多いのはこれです。マーケティング側は「次はITの番」と思い込み、IT側は「必要な情報はマーケティングから全部もらったはず」と思い込んでいる。 技術的には何も壊れていません。ただ、依頼がメールボックスの中で眠っているだけです。
このガイドでは、設定が止まる4つの場面、公開日を約束する前にクライアントのDNSを誰が管理しているか確認する方法、そしてITに誤解されようがない「たった1つの依頼」の送り方を解説します。
TLDR: サブドメインにCNAMEを1つ追加してもらう。最初のメッセージでホスト名とターゲットを正確に伝える。フォローアップの担当者を1人決める。証明書が「有効」になってからページにドメインを割り当てる。遅れのほとんどは「引き継ぎ」で起きるので、DNSの小技よりもフォローアップのスケジュールを決めるほうが効果的です。
クライアントのカスタムドメインが止まる4つの場面
設定が止まる場面を、起きる順番に紹介します。
| 段階 | 何がうまくいかないか | どんな状態になるか |
|---|---|---|
| 依頼 | ITに「ドメインを新しいツールに向けてください」とだけ伝え、ホスト名もターゲットも伝えていない | 3日後に「どうすればいいですか?」という返信が来る |
| DNSレコード | レコードの種類が違う、ルートドメインに設定している、ターゲットの打ち間違いがある | ドメインがページにまったく紐づかない |
| 証明書 | レコードは正しいのに、証明書がまだ発行されていない | ステータスが「Pending」のまま、ブラウザに警告が出る |
| 割り当て | ドメインは認証済みなのに、ポータルやリンクページに紐づけていない | ドメインを開くと空白やデフォルトのページが表示される |
まずは皆さんの設定がどの段階で止まっているかを見つけましょう。段階ごとに対処法は違います。多くの代理店が、実は2段階も先の問題を、同じメールを送り続けて解決しようとしています。
公開日を約束する前に、クライアントのDNSを誰が管理しているか確認しましょう
プロジェクトを承認した人と、DNSゾーンを編集できる人が同じとは限りません。クライアントに公開日を伝える前に、次の3つを確認してください。
- ドメインのDNSは誰が管理していますか? ITチームかもしれませんし、3年前に依頼した制作会社かもしれません。創業者のレジストラのログイン情報が見つからない、ということもあります。
- どこでホストされていますか? レジストラ(GoDaddy、Namecheapなど)とDNSホストは別の会社であることもあります。
- 前段にプロキシやセキュリティ層はありますか? DNSホスト側のプロキシが、証明書の発行を妨げることがあります。
最初の質問の答えが「よくわからない」なら、まずそこを解決しましょう。 失ったレジストラのログイン情報を取り戻すほうが、設定全体よりも時間がかかることがあります。
ITに、誤解されようがない「たった1つの依頼」を送りましょう
ITチームは、あいまいな依頼をすべてセキュリティ案件として扱います。だからこそ、依頼は小さく、正確に。これをコピーして空欄を埋めてください。
弊社のソーシャルメディアツールのために、DNSレコードを1つ追加してください。種類:CNAME。名前:portal(これでアドレスが portal.clientname.com になります)。ターゲット:下記でお伝えするホスト名。ほかのレコードはすべてそのままにしてください。保存が完了したらご返信ください。こちらで確認します。
ここで大事なポイントは3つです。
- サブドメインを使いましょう。 CNAMEはルートドメインには設定できません。ITにルートドメインを触ってもらう依頼は、リスクが高いと受け取られがちです。
- 「何を依頼していないか」を伝えましょう。 「ほかのレコードはすべてそのままに」という一言が、IT側の最大の不安を取り除きます。
- 沈黙ではなく、返信を求めましょう。 保存されたのに連絡がないと、何もわかりません。
レコードが反映されるまで、通常は数分から数時間かかります。何かおかしいと判断する前に、1〜2日は待ちましょう。
レコードが正しいのに、証明書が「Pending」のままになる理由
これが一番みんなを悩ませる止まり方です。DNSは正しく見えるのですから。プラットフォームはレコードを確認してからでないと、ドメインの証明書を発行できません。次の順番でチェックしてください。
- ホスト名が完全に一致しているか。 文字が1つ多い、コピペ時に末尾にスペースが入った、それだけでアウトです。
- レコードの前段にプロキシがないか。 DNSホストがトラフィックをプロキシしている場合は、証明書が発行されるまでレコードを「DNS only」に設定してください。
- 発行をブロックするCAAレコードがないか。 セキュリティチームが何年も前に追加して、そのまま忘れていることがあります。
- 十分な時間が経ったか。 エスカレーションする前に、数時間は待ちましょう。
カスタムドメインのSSLが失敗したときに確認すべきことでは、それぞれのポイントをさらに詳しく解説しています。
ドメインのページへの割り当ては最後に。そしてフォローアップには担当者を
ドメインをクライアントのポータルやリンクページに紐づけるのは、ステータスが「有効」になってからにしましょう。早すぎるタイミングで紐づけると、認証済みのドメインが404を表示する羽目になります。
Mydropでクライアントポータルやリンクインバイオページを運用しているなら、ドメインのステータスと証明書の状態が管理画面で確認できます。だから推測ではなく、何が足りないのかをITに正確に伝えられます。クライアントポータルとリンクインバイオページでブランドドメインをどう活用するか、そしてなぜクライアントがそれを求めるのかは、代理店のクライアントに独自ドメインが必要な理由で紹介しています。
そして、日程を決めましょう。
| 日 | アクション | 担当 |
|---|---|---|
| 0 | 正確なホスト名とターゲットを添えて依頼を送る | 皆さん |
| 2 | 一行でステータスを確認する | 皆さん |
| 5 | ITとの15分のオンライン通話(画面共有あり)を提案する | 皆さん |
| レコード保存後 | ステータスを確認し、ページを割り当て、スマホでテストする | 皆さん |
次のステップ: ドメインがまだ「Pending」のままのクライアントを一人思い出してください。4つの段階のどこで止まっているかを見極めて、正確なホスト名を記入した上の依頼を、今日送りましょう。


















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