クライアント承認を一番早く片付けるコツは、クライアントに何かへログインさせるのをやめることです。リンクを1本送り、公開後そのままの見た目で各投稿を見せて、選べるのは2つだけにします。承認するか、その投稿にコメントするか。
やることはこれだけです。以下の7ツールは、どれも投稿のスケジュールそのものはきちんとこなします。
大きく差が出るのは、クライアントにどれだけ手間をかけさせるかです。今回はその一点でランク付けしました。代理店では、どのワークフローでもクライアントが一番のボトルネックになるからです。
要点: クライアントが何にもログインしてくれない代理店にとって、一番の承認ツールはMydropです。ログイン不要のクライアントポータル、各投稿にひも付くコメント、そしてクライアントが承認をタップした瞬間に走る公開。コンプライアンス重視の案件にはGain、フィードプレビューで力を発揮するチームにはPlanableが合います。
代理店の承認ループが崩れる理由
遅れた投稿のほとんどは、次の3つの失敗のどれかにたどり着きます。
- ログインの壁。 リールを見るためにパスワードをリセットしなきゃいけないクライアントは、そのリールを見ません。代わりに「いいね」とだけメッセージしてきますが、それは承認ではありません。
- 散らばるフィードバック。 キャプションの修正はWhatsApp、ロゴの指摘はメール、「やっぱり待って」はSlack。そのうち誰かが間違ったバージョンを公開します。
- 見えないステータス。 何が承認済みで、保留中で、差し戻しなのかがひと目でわからないと、アカウントマネージャーは一日じゅう催促係になってしまいます。
本物の承認ツールは、この3つを一気に片付けます。クライアントにはリンク1本、投稿ごとにスレッド1本、みんなが見えるステータス1つです。
代理店とクライアントのやり取りに使える、SNS承認ツール7選
1. Mydrop:ログインしないクライアントに最適
Mydropは、まさに上の問題を解くために作られています。共有カレンダーで投稿を下書きし、クライアントにポータルリンクを送れば、相手はアカウントを作らずにレビューして承認できます。
代理店にとって効く理由はこちらです。
- ログイン不要のクライアントポータル。 クライアントはリンクを開き、実機そっくりのプレビューで各投稿を見て、承認するか修正を依頼します。会議の合間にスマホからでも問題なく使えます。
- 投稿にひも付くコメント。 「別のロゴにして」という指摘が、対象の投稿にそのまま残ります。チャットのスレッドに埋もれることはありません。
- カレンダー上の承認ステータス。 保留中、承認済み、いったん保留、修正依頼中。月曜の進捗ミーティングが、5分で見渡せるようになります。
- クライアントごとに1つのワークスペース。 各クライアントのカレンダー、投稿、承認は完全に分かれていて、ブランド同士で情報が混ざりません。
- 公開まで込み。 承認された投稿は9つのプラットフォームへ配信されます。Instagram、TikTok、LinkedIn、Facebook、YouTube、Pinterest、Threads、X、そしてGoogle Business Profileです。
Mydropを始める無料の方法があります。今週、実際のクライアント1人でポータルを試してみてください。
注意点: エンタープライズ向けのSSOや、正式な法務サインオフの記録が必要なら、下で紹介するGainのほうが重厚で安全な選択肢です。
2. Planable:フィード形式のプレビューでの共同レビューに最適
Planableの強みは、レビュー画面です。コンテンツが模擬フィード上に並び、クライアントはそこへ直接コメントでき、承認は任意にも、必須にも、多段階にも設定できます。
注意点: クライアントはやはりPlanableの画面の中で作業しますし、ワークスペース単位の料金はクライアントが増えるほど上がっていきます。
3. Gain:コンプライアンス重視の承認ラウンドに最適
Gainは多段階の承認を自動化します。社内レビュー、次に法務、そしてクライアントへと進み、各ステップで自動リマインドが飛びます。監査ログもしっかりしていて、規制の厳しい業界(金融、医療、アルコール)が本当に必要とするものです。
注意点: コンプライアンスに強い構造そのものが、ライフスタイル系の投稿をする5人規模の代理店には重すぎます。
4. Loomly:承認ステップ付きの軽量スケジューラーとして最適
Loomlyは、提出、レビュー、承認というシンプルな流れを、使いやすいスケジューラーに組み込んでいます。途中で最適化のヒントも出してくれます。協力的なクライアントを抱える小さな代理店にぴったりです。
注意点: レビュー担当者にはLoomlyのアカウントが必要なので、反応の鈍いクライアント相手だと、またログインの壁に逆戻りです。
5. Sendible:ホワイトラベルのレポートまで作り込む代理店に最適
Sendibleは最初から最後まで代理店向けです。クライアント用ダッシュボード、承認ワークフロー、ホワイトラベルの選択肢がそろっています。承認とレポートを1つの契約にまとめたいなら、妥当な選択肢です。
注意点: レビュー体験はデスクトップ前提なので、スマホ中心のクライアントは止まりがちです。
6. Sprout Social:エンタープライズ向けの万能型として最適
Sproutの承認ワークフローは堅実で、市場でもトップクラスに機能がそろったプラットフォームの中に組み込まれています。ソーシャルリスニング、カスタマーケア、アナリティクス、そのすべてです。
注意点: 席単位のエンタープライズ料金です。20人未満のほとんどの代理店は、まず使わない機能にまでお金を払うことになります。
7. Hootsuite:クライアント承認より社内承認が大事なときに最適
Hootsuiteの権限システムは、社内の承認チェーン(若手が下書き、上長が承認)をうまくさばきます。社外クライアントのレビューもできますが、そこが製品の中心だったことは一度もありません。
注意点: クライアントには席が必要で、席には実際にお金がかかります。
ざっくり比較
| ツール | クライアントのログインは必要? | フィードバックが投稿にひも付く? | 向いているのは |
|---|---|---|---|
| Mydrop | 不要 | ○ | 新しいソフトを敬遠するクライアントを抱える代理店 |
| Planable | 必要(ゲストアクセス) | ○ | フィード形式のプレビューでレビューするチーム |
| Gain | 必要 | ○ | 規制対応の多段階コンプライアンス承認 |
| Loomly | 必要 | ○ | 協力的なクライアントを抱える小規模代理店 |
| Sendible | 必要 | △ | ホワイトラベルのレポートと承認をまとめて |
| Sprout Social | 必要 | ○ | 予算に余裕のあるエンタープライズチーム |
| Hootsuite | 必要 | △ | 社内の承認チェーン |
まずスケジューラーを選んで、承認は数ある機能の1つとして扱いたいなら、そのカテゴリーは別記事の承認ワークフローを内蔵したスケジューリングツールで比較しています。
実際のクライアント相手でも崩れない承認フロー
どのツールを選んでも、クライアントごとにこのループを回してください。
- 単発ではなく、ひとまとまり分をまとめて下書き。 1週間分や1か月分をまとめてレビューできると、クライアントの承認は早くなります。共有コンテンツカレンダーなら、そのまとまりがひと目で見えます。
- まず社内ゲートを通す。 クライアントが下書きを見る前に、アカウントマネージャーがブランド、トーン、プラットフォームとの相性をチェックします。クライアントに拾ってほしいのは戦略の問題であって、誤字ではありません。
- クライアントにはリンク1本。 添付なし、PDFなし、スクリーンショットなし。ライブプレビューが「フィードでどう見えるの?」に、聞かれる前から答えてくれます。
- フィードバックはすべて投稿の上に。 Slack、メール、ボイスメモでの投稿へのフィードバックは禁止です。コンテンツの話なら、投稿のコメント欄に書きます。このルール1つで、「これ直したはずだよね」というすれ違いのほとんどがなくなります。
- 承認イコール、スケジュール済み。 承認したら、手作業の入力なしで、投稿はそのまま公開キューに移るべきです。間違ったバージョンが公開されるのは、たいていこの再入力のときです。
ループを健全に保つルールが2つあります。
- 契約に返信のSLAを入れる。 たとえば「48時間返信がなければ、投稿は最終確認の後押しをしてよい状態とみなす」といった具合です。「はい」なしで自動公開はできませんが、リマインドに後ろめたさを感じずに済みます。
- まず一番手強いクライアントで試す。 メールに全然返信しない相手に新しいフローが効くなら、あとのクライアントはずっと楽です。
一番連絡がつかないクライアントから始めましょう
承認がいつも遅れて届くクライアントを1人選んでください。今週はその人だけをログイン不要のレビューフローに移し、「レビュー依頼」から「承認」までの時間を、先月と比べて測ってみてください。
私たちの経験では、その差こそ代理店が最も多くの請求可能な時間を失っている場所であり、しかも一番安く埋められる差です。Mydropは無料で始められます。ワークスペースを1つ用意して、ポータルリンクを1本送り、一番協力的でない相手にこそ、その効果を証明してもらいましょう。複数のクライアントを抱えているなら、代理店向けの設定で、ワークスペース、承認、レポートがどう噛み合うかを紹介しています。














































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