制作とは、写真も文章も動画も自分で作ること。キュレーションとは、他の人のコンテンツを選び、自分の視点を添え、出典を明記して共有することです。制作は新しいものを生み出します。キュレーションは、すでにあるものを新しい読者に届けます。
要点: 覚えてほしいときは制作、存在感を保ちたいときはキュレーション。目安は、制作30%、キュレーション50%、再利用20%です。
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制作とキュレーションの違いを1つの表で
| 制作 | キュレーション | |
|---|---|---|
| 生み出すもの | まだ存在しなかったもの | 既にあるものへの新しい切り口 |
| 1投稿あたりの時間 | 30分から数時間 | 5分から15分 |
| 所有者 | 自分(ずっと) | 元の作者 |
| 得られるもの | 信頼、差別化、再利用できる資産 | 投稿頻度、話題性、フィルターとしての信頼 |
| 主なリスク | トーンや事実を外すと、自分の名前で残る | 出典の不備、惰性でのシェア |
| 寿命 | 数か月、長ければ数年 | 数日(まとめ記事にすれば延びる) |
ひとことで言えば、制作は手間がかかるけれど積み上がり、キュレーションは手軽だけれど賞味期限があります。違いはこの一点に尽きます。
「キュレーション」の本当の意味
この言葉は、美術館で何を壁に飾るかを決める「キュレーター」と同じ語源です。**仕事の中心は、選ぶことです。**何でもシェアするのはキュレーションではなく、ただの流し読みのフィードになってしまいます。
ただのシェアとキュレーションを分けるのは、次の4つです。
- **選ぶ。**投稿するものより、見送るもののほうがずっと多いはずです。読んだものを全部シェアしていたら、皆さんのセンスは読者に伝わりません。
- **絞る。**新しくて、正確で、そのアカウントの読者に合うもの。自分が面白いと思うだけでは足りません。
- **見せ方を添える。**なぜ読者に関係があるのか、どう動けばいいのかを一文で。ほとんどの人が飛ばす部分です。
- **出典を示す。**作者をタグ付けし、元のリンクを載せ、透かしは切り取らないでください。
見せ方を省くと、エンゲージメントは急降下します。開く理由のないリンクを、ただ渡しているだけだからです。
制作が勝つ場面
「これは自分にしか出せない」ことが肝心なときは、制作です。
- **アカウントが信頼を売っている。**コンサルタント、代理店、高単価のBtoB。いい記事をシェアしていたから依頼した、という人はいません。
- **何かをローンチする。**機能、商品、オファー。伝え方は自分で握っておきたいところです。
- **テーマを使い回せる。**カルーセル、キャプション3本、動画に展開できるなら、時間をかける価値があります。まず1本作って、そこから分けましょう。
- **同じ業界の誰もが使い古したニュースを流している。**そこで目立つには、オリジナルの見解がいちばんです。
実践のコツは、オリジナルを毎日1本ずつ作らず、週1回のまとまった時間にまとめて作ること。中身の濃い1本と派生5本のほうが、浅い6本より成果が出て、時間も短く済みます。
キュレーションが勝つ場面
オリジナルであることより、存在感と旬が大事なときは、キュレーションです。
- **複数のアカウントをひとりで回している。**5つのカレンダーを燃え尽きずに回すには、キュレーションが頼りです。
- **業界の動きが速い。**ニュース寄りの分野では、役立つリンクを早く出すほうが、長い解説を遅れて出すより強いのです。
- **読者がフィルターを求めている。**ツールのまとめ、注釈つきのリンク、「実際に何が変わったか」の投稿は、保存もシェアもされます。
- **お客様を紹介する。**お客様の投稿やユーザー生成コンテンツはキュレーションです。自分のことを語るより、ずっと好感を育てられます。
キュレーションした投稿を予約する前に、かんたんな4項目チェックをしましょう。関連性、新しさ、行動につながるか、出典は信頼できるか。4つのうち2つが弱ければ、見送ります。
アカウントの種類別の配分
- **地域のお店:**制作30%、キュレーション50%、時事への反応20%。地域のコンテンツがアカウントを支えます。
- **BtoBや高単価のサービス:**制作60%、キュレーション30%、時事への反応10%。専門性が商品そのものです。
- **創業者や個人ブランド:**制作70%、キュレーション20%、時事への反応10%。語り口が差別化になります。
- **ニュース寄りやメディア:**制作25%、キュレーション60%、時事への反応15%。深さよりスピードです。
比率はクライアントごとに書き出して、毎月見直しましょう。決めておけば、毎日の「今日は何を投稿しよう」という迷いが、一度に埋められるカレンダーに変わります。複数ブランド対応のコンテンツカレンダーなら配分がひと目でわかります。「気づけば9投稿続けてキュレーションだった」という偏りも、すぐ見つかります。
手抜きに見えないキュレーションのコツ
- 文脈の一言を必ず添える。「ランディングページのコンバージョンが2%未満なら参考にどうぞ」。この一言は、どんなキャプションのテンプレートよりも効きます。
- **出典はコメントではなく投稿本文に。**作者のタグ付けと元のリンクは、キャプションの中に入れましょう。
- **有料記事を丸ごと転載しない。**1行だけ引用して、続きはリンクで案内します。
- **センシティブなものは承認に回す。**競合の名前が出るもの、法的なテーマに触れるものは、先にクライアントへ確認します。クライアント承認フローなら、メールの往復ではなく2分の作業で済みます。
- **キュレーションを1か月先まで予約しない。**キュレーションは鮮度が落ちます。先に組むのは2週間までにしましょう。
本当に効いているのはどちらか
すべての投稿に「制作」か「キュレーション」のタグを付けて、4週間のあいだ4つの数字を比べましょう。保存数、コメント数、クリック数、増えたフォロワー数です。テスト中は投稿数を一定に保ってください。そうしないと、測っているのが投稿頻度になってしまいます。
よくある結果は、リーチはキュレーション、保存とクリックは制作が勝つというものです。目的がリードなら、キュレーションの数字のほうが見栄えがよくても、オリジナルを増やす合図です。投稿タイプ別に見られるプラットフォーム別アナリティクスなら、1か月で答えが出ます。
次のステップ
まず、アカウントを1つ選びましょう。目標の比率で来月を組み、書き始める前に各枠を「制作」か「キュレーション」に決めます。オリジナル4本は同じ日にまとめて作ってください。ひとりで運用するSNS担当者の多くは、毎朝悩む代わりに事前に決めておくだけで、カレンダーが半分の時間で埋まると感じています。














































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